<東京・浅草> 期間限定「お座敷おどり」①。6月と7月、各3日×2回公演開催

観光のメッカ・雷門前の浅草文化観光センターにて。入場無料(整理券配布)

浅草お座敷おどり パンフ

●踊りとゲームと記念撮影。外国人も大感激

多くのお客さんに浅草芸者の存在と魅力を知っていただきたい――。そんな思いで、2013年秋から春秋の期間限定でスタートした入場無料の画期的なイベント・浅草芸者の「お座敷おどり」(主催:浅草観光連盟 後援:台東区・ときめきたいとうフェスタ)。

4シーズン目となる2015年春は、4月に2日間開催し、5月は三社祭のためにお休みしたあと、再び6月、7月に各3日間土曜日に行われます。(開催日、時間、会場、整理券配布等の詳細は上のチラシ画像をクリックしてご確認ください)

指定席と立ち見合わせて100名強の定員は、ほぼ毎回満席。ふだんは料亭のお座敷で踊る曲を舞台で披露し、抽選で当たったお客さんには簡単なお座敷ゲームや芸者衆との記念撮影のお楽しみもあります。

会場は浅草観光のメッカ「雷門」の真ん前、という地の利の良さもあって、観客に占める外国人観光客率の高いこと! 英語のチラシも用意され、芸者衆も英語で客席に語りかけます。まさか本物のGEISHAに会えるとは思わなかった人も多いはず。浅草芸者は彼らに〝Beautiful & Cool JAPAN〟を、富士山に負けず劣らず強烈に印象づけることでしょう。

浅草お座敷おどり パンフ English

●浅草観光に組み入れやすいイベント

東京の花街の中でも、浅草の恵まれている点は、日本を代表する観光地にあることです。会場の場所も、予約なしの整理券配布という方法も、公演の時間帯も、浅草を訪れた観光客が気軽に利用しやすいように、との思惑が生かされたものだといえます。

たとえば、午前10時から配られる整理券をもらったら、浅草寺界隈を散策するもよし、観光船で隅田川を上り下りするもよし、スカイツリーまで足を延ばすもよし……。どこかでお昼を済ませ、芸者衆の踊りを見たあとに、もうひと観光する余裕も十分にある。そう考えると、1回の公演が30分という長さも、また絶妙のボリュームであることに気がつきます。

●今度は、浅草花柳界のお座敷へ――

さて、このイベントは、浅草花柳界へのほんの〝入口〟。その先は、芸者衆本来の仕事場である料亭のお座敷へとつながっています。入口まで来てくれたお客さんを、そこから先へ、どう誘(いざな)うか――。これについては、また近々、あらためて書きたいと思います。(続く)

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