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<岩手・釜石>10月29日、名取裕子さん主演で釜石最後の芸者「艶子姐さん」公演。共同通信より記事配信されました

●10月29日 釜石市民ホールTETTOにて。名取裕子さん主演、八王子芸者衆も出演

東日本大震災の被災者で釜石最後の芸者・艶子さんと八王子芸者衆との交流を、私はその後5年間にわたり見続けて、HPでも発信してきた。詳しくはこちら

その、艶子さんの生涯が10月29日(日)釜石市民ホールTETTOで公演されることになった。主演の名取裕子さんが艶子さんを演じ、5人の八王子の芸者衆も登場する。今回、この件を書いた記事が共同通信から配信された。https://www.47news.jp/9975302.html

公演の問い合わせ先/釜石市民ホール 電話0193-22-2266 https://tetto-kamaishi.jp/

*当日会場で、艶子さんと八王子芸者衆の交流を描いた章を含む『芸者衆に花束を。八王子花柳界、復活』(風声舎)も販売予定。

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<東京・八王子>『東京人』執筆。「桑都テラスオープン」

●『東京人』2023年6月号に記事を執筆しましたテーマは2022年11月に八王子の花街・中町にオープンした「桑都テラス」。長い間駐車場だったその場所に、八王子の伝統文化継承のための拠点が出来ました。

https://sototerrace.com/

記事では、八王子芸妓のめぐみさん、あやめさん、竹千代さん(桑都テラスが建つ場所にあった置屋「竹本」に所属していた)、そしてかつての中町をよく知る割烹伊奈喜(いなき)の大女将・伊奈敏江さん、美容室八王子美髪店店長・川嶋律子さん、行政側から八王子まちづくり公社の櫻井佳南子さんらに取材。

それぞれの立場から、開業に至るまでの経緯、桑都テラスへの思い、期待を語っていただきました。

*P116~P123 全8ページ

 

<金沢>やっぱり金沢とは縁がある。浅の川園遊会館を訪れて

●縁のはじまりは「ケンロクエンノサクラサク」

花柳界を取材しはじめて28年。今までに全国各地、50ほどの花街を訪れてきたが、1度だけの縁だったところもあれば、数えきれないほど足を運んだ花街もある。東京以外でいえば、後者の代表が新潟と、金沢だ。

私事で余談だが、私の兄が縁もゆかりもなく居住地から遠く離れたこの土地の国立大学に入ったことが、私の金沢との縁のはじまりだった。当時(昭和40年代後半)、大学の合格発表は掲示板に受験番号が張り出される形式で、見に行けない人は合否を電報で知らせてもらう合格電報を試験後に申し込むのが通例だった。 続きを読む <金沢>やっぱり金沢とは縁がある。浅の川園遊会館を訪れて

<東京・新橋>第96回「映像の東をどり」開催

●「新橋のまちを〝東をどり元気にする」

昨年の東をどりはコロナ禍で中止。今年5月の開催もかなわなくなったとき、東京新橋組合の岡副真吾頭取は「中止」ではなく「延期」と発表した。
 コロナはまちから仕事を消したけれど、新橋にはまちを元気にするものがある。「東をどり」だ――。
 そんな思いで出来上がった初めての挑戦「映像の東をどり」。

芸術的な映画を見ているようだった。

 実際の視点と異なるカメラワークのせいだろうか、屏風、軸、襖絵、双幅、生花といった室礼が花柳界のお座敷の重要な要素であることをあらためて強く感じた。
 …と思って再度プログラムを見ると、曲名の下に「立方」「地方」と同等の扱いで「室礼」が記されているではないか。
 まさに映像の東をどりは、料亭とお座敷と庭と室礼と、新ばし芸者衆の競演だった。
それにしても、光琳の屏風にも大観の襖絵にも負けない堂々たる新ばし芸者の存在感――。
この世界と少しでも関わってきてよかったと心から思えた。

もう一度、いや何度も、大きなスクリーンで見たい。

*映像オンライン配信および、Blue-Ray発売に関しては、東をどり公式ホームページにて案内予定。
https://azuma-odori.net/

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<東京・八王子> 八王子芸者衆を応援するクラウドファウンディング、あと3日!

●2021年5月「第3回八王子をどり」開催に向けて

 クラウドファウンディングあと3日!

昨年5月の開催予定が1年延期された「第3回八王子をどり」。2021年5月21日(金)、22日(土)の2日間、客席の数を減らし、感染対策を十分に行ったうえで開催されます。

お座敷もイベントもすべて中止。経験したことのない不安な1年を乗り越えて、「ひとりひとりがそれぞれ強くなった」という芸者衆は今、お稽古に全身全霊で取り組んでいます。

しかし、客席は半分になり、十分な収入が見込めず、八王子をどり準備のためにクラウドファウンディングを実施しています。

https://camp-fire.jp/projects/view/350272

プロジェクト名「八王子芸者衆を応援してください ~桑都の八王子花柳界」

あと3日となりました。

現在目標の74パーセント達成中です。

置屋「ゆきの恵」HP・イベント情報はこちらhttp://www.aoiro.gr.jp/yukinoe/

http://www.aoiro.gr.jp/yukinoe/eventtop.htm

 

 

 

 

<東京・浅草/京都> クラウドファンディング実施中

●江戸中期からの伝統を守るために

浅草組合 令和2年新年顔合わせ

新型コロナウイルス感染症により、花柳界は全国的に大きな打撃を受けています。「一人も、一軒も欠けることなくコロナ禍を乗り越えたい」との思いはどの花街も共通。東京・浅草と京都はクラウドファンディングで広く応援者を募集しています。

いずれも、350万円以上(7月13日現在)集まっており、多くの人が応援していることがうかがえます。

●東京浅草組合

江戸初期から続く伝統を一緒に支えていただけませんか? https://camp-fire.jp/projects/view/282761

●京都おおきに財団

京都五花街・芸妓・舞妓支援プロジェクトhttps://the-kyoto.en-jine.com/projects/ookini

 

 

 

<東京・新橋> 金龍山浅草寺本堂 大提灯「志ん橋」を奉納

●16年ぶり9回目

令和2年4月、東京新橋組合が金龍山浅草寺本堂大提灯「志ん橋」を奉納します。昭和33年から続けており、今年の奉納は16年ぶり9回目とのこと。

東をどりや神楽坂をどりの中止、八王子をどりの延期や三社祭の半年延期など寂しいニュースばかりが届いていた中、久しぶりに明るい話題でした。

以下、東京新橋組合広報事務局より届いたお知らせをそのまま添付します。


幕末に興り、近代化の明治に発展した新橋花柳界。
それを支える東銀座から築地一帯の料亭、茶屋、芸者置屋で構成されているのが
東京新橋組合(東京都中央区銀座)です。
昭和20年3月10日未明の東京大空襲で消失した本堂が、
無事に落成を見た昭和33年(1958年)から、東京新橋組合は、
本堂正面の大提灯を「志ん橋」と揮毫し、これまで8回奉納を続けています。
前回平成16年から16年振りとなる本年、改めて芸の一流を目指し街の繁栄を祈願し、
更に現況の事態終息を願い、大提灯を9回目として奉納いたします
懸吊は4月18日(土)の予定です。

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日頃よりの東京新橋組合、芸者衆と料亭に賜りますお力添えに感謝申し上げます。
コロナ問題の発生以来日々変化する情勢を案じ、
本年5月開催の第96回東をどりも取り止めました。

この度、16年振りに大提灯「志ん橋」を奉納させていただくにあたり、
初回より変わらぬ芸の一流を目指し街の繁栄を祈願することに加え
今は事態の一日も早い終息と皆様方のご健勝を合わせて祈念し、奉納いたします。

東京新橋組合 頭取 岡副真吾
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写真出典:浅草寺公式HP

□概要
本堂大提灯「志ん橋」に、東京新橋組合の料亭8軒、茶屋3軒、芸者46名の名も記し、
9回目の奉納を行います。
これまでの8回の奉納/昭和33年、39年、44年、50年、55年、58年、
平成6年、16年

□金龍山浅草寺本堂大提灯について
浅草寺には、4張の大提灯が掛かっていますが、
一番大きなのが 本堂の「志ん橋」大提灯です。

高さ4.5m、幅3.5m、重さ約600kg。
昭和33年から平成6年の奉納7回までは、右上に“志”を置き “ん”で丸めて髭を伸ばし
“橋”を左に配置する「飾文字」でしたが、
前回の平成16年より、浮世絵師・歌川広重「浮絵浅草寺雷門之図」に描かれている
江戸の昔の文字に立ち返り、江戸文字書家、橘右之吉氏が揮毫した江戸文字
「志ん橋」に替わり、この度も橘右之吉氏の文字を継承しています。
大提灯は、これまで同様、亨保15年(1730年)創業の
京都の高橋堤燈株式会社に依頼し、鳥取県の伝統工芸品である因州和紙を使用し、
色鮮やかに改修していただきました。

<東京・八王子>八王子で明けた2020年花街めぐり

●1月3日……八王子芸妓 新春の宴(八王子セレオ)

八王子セレオ9階のセレオガーデンで、正月恒例の八王子芸妓「新春の宴」が開催。会場の椅子席は満席。母娘とおぼしき年配の女性2人が終了間際にかけつけ、「華やかな芸者さんを一目でも見られて、お正月気分を味わえた」と目を輝かせていた。

●1月5日……八王子芸者衆パネル展(高尾599ミュージアム)*1月31日まで開催。

●1月7日……八王子芸妓・初春の舞(中町公園)

地元鳶によるはしご乗りの後、地中町町会主催の毎年恒例「初春の舞」が中町公園で行われた。寒い中の戸外のイベントにもかかわらず、道路まではみ出る人だかりができた。

©asaharasumi

<全国>2019年・浅原須美の花街めぐり一覧

●1月

3日<八王子>八王子芸妓新春の舞(セレオ八王子)/10日<浅草>新春顔合わせ(浅草見番)

●2月

2日<浅草>お化けお楽しみ会(割烹あさくさ)/20日<浅草>最高齢現役芸妓ゆう子さん亡くなる/22日<八王子>お化け(すゞ香)/23日<新潟>初春・華の宴*浅草芸者衆と古町芸者衆のコラボ(日本料理小三)/28日<浅草>ゆう子さん告別式(浅草見番)

●3月

2日<新橋>なでしこの踊り2019早春(新橋演舞場地下食堂)/23日<赤坂>お花見の会(赤坂浅田)/30日<新橋>東をどりプレ座敷(金田中)

●4月

24日<浅草+八王子>浅草会 浅草芸者と仲間たち(浅草公会堂)

●5月

17日<安城・桑名>花街調査 新潟大学都市計画研究室(岡崎篤行教授)に同行。安城芸妓文化振興会笑美素会ヒアリング→桑名船津屋見学 桑華連会長きんはるさんヒアリング/18日<浅草>三社祭お楽しみ会(割烹あさくさ)/23日<新橋>東をどり観賞(新橋演舞場)/26日<新橋>東をどり観賞(新橋演舞場)

●7月

30日<浅草>「東京人」取材(浅草見番)

●8月

2日<八王子>八王子まつり宵宮の舞(中町公園)・柳遊まつり(八王子見番)/8日<浅草>「東京人」取材(浅草見番)/16日<新橋>なでしこの踊り夏(新橋演舞場地下食堂)/24日<浅草>ビア座敷(浅草見番)

●9月

1日<東京六花街>大江戸寄席と花街のおどり(国立劇場)/8日<新潟>新潟をどり(りゅうとぴあ)/14日<八王子>おわら風の舞(中町近辺、八王子見番)/16日<箱根>芸妓優美子さん舞踊の会(国立劇場)/22日<金沢>金沢おどり・加賀の宴(県立音楽堂)

●10月

26日<浅草>浅草おどり(浅草公会堂)/27日<水戸>花街調査 新潟大学都市計画研究室(岡崎篤行教授)に同行。水戸芸能士協会・安原保子さんヒアリング。割烹魚政で食事

●11月

21日<八王子>八王子黒塀に親しむ会(エルシィ)/27日<浅草>乃り江さんハタチの宴(浅草ビューホテル)/<浅草>悠游亭(浅草見番)

●12月

8日<全国>花街空間研究会報告会(東京工業大学)

*今年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。