●10月28日(日曜日)一日限り(15時と18時の2回)の上映です
詳細・チケット申し込みはこちらへ
https://yukinoe-event.peatix.com/
●映画『フクシマ・モナムール』特別上映会・スペシャルトーク (立川シネマシティ)
10月28日(日)15時~、18時~ の2回上映
東日本大震災被災者で釜石最後の芸者・艶子さんと、八王子芸妓めぐみさんのつながりをヒントに、ドイツ人監督が描いた『フクシマ・モナムール』の、1日限りの特別上映会です。
桃井かおりさん出演。八王子芸妓のめぐみさん、菜乃佳さん、くるみさんも出演しています。
釜石にも同行し、二人の関係を間近で見続けて来た浅原と、めぐみさんのスペシャルトークも一緒にお楽しみください。
詳細、申し込みはこちらから。
https://yukinoe-event.peatix.com/
*艶子さんとめぐみさん、八王子芸妓のつながりは、以下で詳しく紹介してあります。参照ください。 続きを読む <東京・立川> 映画『フクシマ・モナムール』特別上映会・トークイベント開催
今年(2016年)2月、第66回ベルリン国際映画祭でパノラマ部門の優れたドイツ映画に贈られる「ハイナー・カーロウ賞」を受賞した『フクシマ・モナムール』が、10月15日、やっと日本で上映された(ドイツ映画祭2016。TOHOシネマズ六本木ヒルズ)。
主演の桃井かおりさん演じる芸者・サトミのモデルとなったのが、東日本大震災で被災した最後の釜石芸者・艶子さんだ。ドリス・デリエ監督は、震災をきっかけに艶子さんと八王子芸者衆の間に生まれたつながりの実話をヒントにこの映画を作ったという。(両者の縁のいきさつは、当サイトの「<岩手・釜石>追悼 最後の釜石芸者・艶子さん①~③」を参照)。 続きを読む <東京・八王子> ドイツ映画『フクシマ・モナムール』が表現した〝芸者の強さ〟
●歩くのも一苦労だったのに、踊るときはなめらかに動く足
2011年6月、八王子芸者のめぐみさんに同行して、釜石旧第一中学避難所に向かった。東北新幹線・新花巻駅で釜石線に乗り継ぎ、東京から片道5時間の長旅。めぐみさんとひと月ぶりの再会を果たした艶子さんは、「うれしくて夕べは寝られなかったのよ。あなたが来るからせめて髪だけは結ってもらったの」とマットレスの上で涙ぐんだ。送られた舞扇を手にすると、座ったままひらひらと舞わせ、上半身だけで踊りだした。 続きを読む <岩手・釜石> 追悼 最後の釜石芸者・艶子さん③ 避難所で八王子に受け継がれた釜石の芸
速報
東日本大震災で被災した釜石最後の芸者・艶子さんと八王子芸者衆の実際の交流をヒントに描かれたドイツ映画、「フクシマ・モナムール」(ドリス・デリエ監督。桃井かおりさん出演)が、第66回ベルリン国際映画祭で、パノラマ部門「ハイナー・カーロウ賞」を受賞しました。
2011年3月11日は、2か月ぶりに幸楼のお座敷に呼ばれていた日だった。久しぶりのお座敷がうれしくて、昼前に髪結いを済ませ、近所の小料理屋「火の車」から届いた鯖の味噌煮で軽い腹ごしらえをしようとした矢先の、揺れ。「最初はゆらゆらゆらと弱かった。逃げ場を確保するためにすぐに部屋を飛び出して玄関の戸をを開けた。揺れが止まった、と思ったら、次の揺れは大きかった、ぐらぐらぐら」 続きを読む <岩手・釜石> 追悼 最後の釜石芸者・艶子さん② 津波が流したもの、運んできたもの
2016年1月6日、最後の釜石芸者・艶子さん(舞踊名・藤間千雅乃=ふじまちかのさん)が亡くなられた。享年89歳。東日本大震災で家を流され避難所暮らしをする中、国内外のマスコミから注目を浴びることになった艶子さんに、私は八王子芸者めぐみさんとのご縁で出会い、何度か取材の時間をとっていただいた。釜石の避難所で、仮設住宅で、そして東京のホテルで――。昨年、企画中の本に収録しようと書いた文章は結局、陽の目を見ず、私のPCの中に眠ったままだ。追悼の想いをこめて、この場に残したいと思う。