八王子市議会本会議場に、芸者衆が舞った

八王子市議会では、「市民に開かれた議会を目指し、活性化を図るため」、毎年4回行われる定例会の初日に約20分の議場コンサートを開催し、一般公開しています。今までに、コーラス、バイオリン、ギター、吹奏楽、筝曲、篠笛など八王子市在住・在勤・在学の団体・個人が演奏を披露してきました。

9月5日の第３回市議会定例会議場コンサートに呼ばれたのは、八王子芸妓組合の芸者衆１０名。平成24年に引き続き、2回目の登場でした。この日は、「松づくし」「さのさ節」「なすとかぼちゃ」「八王子オリャセ節」「木遣りくずし」の5曲を披露。

実現の背景には、「八王子の文化伝承者として芸者衆が精進している姿を広く市民の皆様に見ていただく機会をつくりたい」さらに、「芸者衆の活動を、市として応援していることをＰＲしたい」との市議会側の意向があるようです。

芸者衆が市議会議場で踊るなんて、一昔前には誰も想像ができなかったことでしょう。いや、今でも他所の市区では考えられないことではないでしょうか。この何とも不思議な光景は、八王子市が芸者衆の存在を市の文化的財産・資源として尊重し大切にしていることの表れであり、行政のバックアップは八王子花柳界がここ20年の間に大きく躍進した要因の一つであることは間違いありません。

八王子花柳界は、復活ではなく〝新生〟なのだ、新しい花柳界として生まれ変わったのだ、と思わせる光景の一つでした。

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