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<東京・八王子> 八王子芸者衆を応援するクラウドファウンディング、あと3日!

●2021年5月「第3回八王子をどり」開催に向けて

 クラウドファウンディングあと3日!

昨年5月の開催予定が1年延期された「第3回八王子をどり」。2021年5月21日(金)、22日(土)の2日間、客席の数を減らし、感染対策を十分に行ったうえで開催されます。

お座敷もイベントもすべて中止。経験したことのない不安な1年を乗り越えて、「ひとりひとりがそれぞれ強くなった」という芸者衆は今、お稽古に全身全霊で取り組んでいます。

しかし、客席は半分になり、十分な収入が見込めず、八王子をどり準備のためにクラウドファウンディングを実施しています。

https://camp-fire.jp/projects/view/350272

プロジェクト名「八王子芸者衆を応援してください ~桑都の八王子花柳界」

あと3日となりました。

現在目標の74パーセント達成中です。

置屋「ゆきの恵」HP・イベント情報はこちらhttp://www.aoiro.gr.jp/yukinoe/

http://www.aoiro.gr.jp/yukinoe/eventtop.htm

 

 

 

 

<東京・八王子>八王子で明けた2020年花街めぐり

●1月3日……八王子芸妓 新春の宴(八王子セレオ)

八王子セレオ9階のセレオガーデンで、正月恒例の八王子芸妓「新春の宴」が開催。会場の椅子席は満席。母娘とおぼしき年配の女性2人が終了間際にかけつけ、「華やかな芸者さんを一目でも見られて、お正月気分を味わえた」と目を輝かせていた。

●1月5日……八王子芸者衆パネル展(高尾599ミュージアム)*1月31日まで開催。

●1月7日……八王子芸妓・初春の舞(中町公園)

地元鳶によるはしご乗りの後、地中町町会主催の毎年恒例「初春の舞」が中町公園で行われた。寒い中の戸外のイベントにもかかわらず、道路まではみ出る人だかりができた。

©asaharasumi

<東京・立川> 映画『フクシマ・モナムール』特別上映会・トークイベント開催 

釜石最後の芸者と八王子芸妓との縁をヒントに作られたドイツ映画。一日限りの特別上映会、ついに決定。

https://yukinoe-event.peatix.com/

●映画『フクシマ・モナムール』特別上映会・スペシャルトーク (立川シネマシティ)

10月28日(日)15時~、18時~ の2回上映

東日本大震災被災者で釜石最後の芸者・艶子さんと、八王子芸妓めぐみさんのつながりをヒントに、ドイツ人監督が描いた『フクシマ・モナムール』の、1日限りの特別上映会です。

桃井かおりさん出演。八王子芸妓のめぐみさん、菜乃佳さん、くるみさんも出演しています。

釜石にも同行し、二人の関係を間近で見続けて来た浅原と、めぐみさんのスペシャルトークも一緒にお楽しみください。

詳細、申し込みはこちらから。

https://yukinoe-event.peatix.com/

*艶子さんとめぐみさん、八王子芸妓のつながりは、以下で詳しく紹介してあります。参照ください。 続きを読む <東京・立川> 映画『フクシマ・モナムール』特別上映会・トークイベント開催 

<新刊>「芸者衆に花束を。」完成。予約受付中です

●ようやく完成いたしました。

5月半ばに手元に届いた『芸者衆に花束を。八王子花柳界、復活』(風声舎)。10年間の八王子取材と、1年間の制作期間に思いをを馳せ、じわじわと喜びと感動が広がってきています。

当初からの目的と、お約束どおり、5月19.20日の八王子をどり会場で先行販売をさせていただきました。

各書店、アマゾンで予約受付中です。

●マスコミ情報

日経新聞(5月18日)東京・首都圏経済面で掲載されました。

日経新聞2017・5・18東京・首都圏経済面

八王子経済新聞 と

ヤフーニュース

で配信されました(同内容)。

 

 

<東京・八王子>『芸者衆に花束を。』編集作業終了しました!

●取材10年、制作1年。ついに実を結びます

4月20日、神保町の印刷会社・歩プロセスさんにデザイナーと編集者と一緒に伺い、最後の修正確認を終了しました。最後の最後まで粘りに粘り、修正を重ねてきました全168ページの単行本が編集サイドの手を離れ、いよいよ印刷・製本にとりかかります。5月半ばには見本が上がる予定。

カラーページの校了紙(一部)

カバーは、国分(くにぶ)チエミさんの描きおろしイラスト。芸者衆への感謝と応援の思いを一つ一つの花に描き込んでくださいました。

感無量……。

取材・撮影・事実確認等で大変お世話になりました芸者衆はじめ「黒塀に親しむ会」等々八王子のみなさまと、最後まで根気よく粘り強く、よりよいものづくりを目指してプロの力を発揮してくださった制作スタッフのみなさまに、心から感謝します。

これから、出版元・風声舎(ふうせいしゃ)と一緒に、営業・販売に力を注ぎます。

5月19・20日の「第二回八王子をどり」会場で先行販売いたします。一般売り出し開始は6月1日予定。詳細が決まり次第、またご報告いたします。

 

 

<東京・八王子> 『芸者衆に花束を。八王子花柳界、復活』5月刊行へ

●5月19・20日、「第二回 八王子をどり」会場で先行販売決定!

昨年5月から企画・編集・制作を続けておりました、八王子花柳界初の単行本『芸者衆に花束を。――八王子花柳界、復活――』の完成がようやく見えてきました。

4色 32ページ ∔ 1色 136ページ = 168ページ。(チラシには160pとありますが、8p増えました)

定価1500円(税込み1620円)

表紙は、現在制作中です。

5月19日・20日の「八王子をどり」会場(いちょうホール)で先行販売いたします。

第二回八王子をどりポスター

 

<東京・八王子>現在執筆中!八王子花柳界が、初めて「本」になる。

2017年5月、「第2回八王子をどり」前の出版を目指す

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八王子花柳界と縁ができて約10年。私は何度も八王子に足を運び、芸者衆や地元の人々とさまざまな時間と場を共に過ごして来た。その間にも、八王子の花柳界は右肩上がり。年々、新たな活躍の場を広げ、マスコミの話題になり、知名度を上げた。「第一回八王子をどり」開催という大きな夢も実現させ、置屋の主として独立し新人を育て始めた頼もしい若手も相次ぐ。

今や、〝花柳界・芸者衆の存在を抜きに八王子の町づくり・発展は考えられない〟と経済界も行政も認める地元の財産だ。

全国で最も注目すべき花柳界は八王子だ、とずっと思っていた。 続きを読む <東京・八王子>現在執筆中!八王子花柳界が、初めて「本」になる。

<東京・八王子>市議会議場コンサートに芸者衆参加

八王子市議会本会議場に、芸者衆が舞った

平成28年第3回市議会定例会議場コンサート
平成28年第3回市議会定例会議場コンサート

八王子市議会では、「市民に開かれた議会を目指し、活性化を図るため」、毎年4回行われる定例会の初日に約20分の議場コンサートを開催し、一般公開しています。今までに、コーラス、バイオリン、ギター、吹奏楽、筝曲、篠笛など八王子市在住・在勤・在学の団体・個人が演奏を披露してきました。 続きを読む <東京・八王子>市議会議場コンサートに芸者衆参加

<東京・八王子> ついにお披露目。50数年ぶりの半玉・くるみさん18歳

花街に〝半玉さんが誕生した〟ことの大きな意味

くるみさんお披露目の手拭い、団扇、くるみ糖(京都・老松)
くるみさんお披露目の手拭い、団扇、くるみ糖

●なぜ、長い間、半玉が出なかったのか

東京・八王子花柳界で半世紀ぶりに半玉(はんぎょく。京都の舞妓にあたる。「お酌」ともいう)が誕生した。置屋ゆき乃恵のくるみさんだ。ベテラン芸者・竹千代姐さんによると、「昔、さざえさんという半玉さんがいましたが、私が出たとき(昭和38年)にはすでに赤坂に移っていました。それ以来半玉さんは出ていません」――。つまり、少なくとも53,4年、八王子に半玉さんはいなかったことになる。

『松づくし』を踊るくるみさん(2016.5.11「八王子黒塀に親しむ会」総会にて)
『松づくし』を踊るくるみさん(2016.5.11「八王子黒塀に親しむ会」総会にて)

〝久しぶりの半玉〟で思い出すのは、新橋花柳界で2008年にお披露目をした菊森川のきみ鶴さん(現在は一本)だ。実に65年ぶり、戦後初の半玉さんだった。なぜこれほど長い間、半玉が生まれなかったのだろうか――。

半玉とは一人前の芸者(一本)になる前の、いわば子どもの芸者で、戦前、玉代が一本の半分だったことからこう呼ばれた。戦前、置屋の家娘(いわゆるお嬢さん芸者)は数えの14歳で半玉になり、17歳前後で一本になるのがごく一般的な育てられ方だった。着物も帯も簪も一流品。一本の芸者姿に比べ派手で豪華な仕度には相当のお金がかかるため、借金の形に置屋に奉公に上がった抱えの芸者は、その姿に憧れながら、半玉で出させてもらうことはよほどの美人でもない限り、稀であったと聞く。

肩上げをした振袖の着物、桃割れの髪に派手な簪――半玉特有の姿は子どもの可愛らしさを最大限に引き立たせるものだ。一方でこのことが、「お座敷に出られるのは18歳以上」と法律改定された戦後の東京で、半玉を出しにくい理由の一つにもなった(京都の舞妓は15歳で出られる)。まして今の時代、大学を卒業後、あるいはOLから転職して芸者になるケースも珍しくなく、デビューの年齢は20代が中心だ。半玉で出すのは年齢的に難しいという現実がある。

とはいえ、半玉が町なかを歩く姿は人目を引き、そこが花街であることを強烈にアピールする。また、「半玉がいるとお座敷が華やかになる」と料亭のお客さんも喜ぶ。半玉は、花街の存在を際立たせ、花街の勢いを象徴するシンボルなのである。現在では、仕度は大がかりになっても、十代ならば(小柄で童顔ならば20歳過ぎても……)半玉で出そうという方針の置屋が少なくない。半玉とは、花街においてこのような存在であり、そのお披露目は一本のお披露目に増して話題になることが多いといえる。

●「八王子黒塀に親しむ会」の歴史とくるみさんの成長

お披露目に先駆け、4月27日に高尾山薬王院(八王子市)に、ゆき乃恵の芸者衆と共に参拝。
お披露目に先駆けて4月27日、高尾山薬王院(八王子市)に、ゆき乃恵の芸者衆と共に参拝。

小学生のころから日本舞踊を習っていたくるみさんは中学卒業後、舞踊を仕事にしたいと、高校には進学せず置屋に住み込みで芸者修業の道へ進んだ。お茶、三味線、踊りの稽古に、イベントでの踊りや仲居さんの手伝いなど忙しい見習い生活を続けて2年。4月25日に18歳の誕生日を迎え、晴れて芸者デビューを果たしたのである。

5月11日、花柳界の応援組織「八王子黒塀に親しむ会」総会において、くるみさんデビューを祝う会が開かれ、私も足を運んだ。同じテーブルには、くるみさんの祖母、母、姉のご家族も。「最初はまったく知らない世界なので心配でしたが、めぐみさんにお会いして、このかたのところなら、と安心しました。あの子は根性はあるし負けず嫌いなので、きっとがんばれると思います」(お母さん)。大丈夫だ。私の知る限り、昔も今も、売れっ子芸者は負けず嫌いだ。

八王子花柳界の灯を消すまいと、地元商工会議所を中心に「八王子黒塀に親しむ会」が発足したのは平成11年。当時、くるみさんは1歳の赤ちゃんだった。18歳になり百数十人の会員の前で堂々と『松づくし』を踊るくるみさんの姿と、「親しむ会」が積み上げてきた17年間の歴史が重なった。

総会中に、会場じゅうがどよめく楽しいハプニングが……。なんと、鶴瓶師匠がNHKの番組『鶴瓶の家族に乾杯』のロケ隊と共に、突然、会場に現れたのである。ロケで八王子を歩いている途中に、たまたま見番を見つけ、たまたまくるみさんのお披露目を知り、やって来たのだという。放送は6月20日とのこと。おたのしみに!

「八王子に花柳界があるとは始めて知りました!」と師匠
「八王子に花柳界がある事を初めて知りました!」と師匠

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