<東京・八王子>現在執筆中!八王子花柳界が、初めて「本」になる。

2017年5月、「第2回八王子をどり」前の出版を目指す

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八王子花柳界と縁ができて約10年。私は何度も八王子に足を運び、芸者衆や地元の人々とさまざまな時間と場を共に過ごして来た。その間にも、八王子の花柳界は右肩上がり。年々、新たな活躍の場を広げ、マスコミの話題になり、知名度を上げた。「第一回八王子をどり」開催という大きな夢も実現させ、置屋の主として独立し新人を育て始めた頼もしい若手も相次ぐ。

今や、〝花柳界・芸者衆の存在を抜きに八王子の町づくり・発展は考えられない〟と経済界も行政も認める地元の財産だ。

全国で最も注目すべき花柳界は八王子だ、とずっと思っていた。

このことを、東京の花街をはじめ、新潟、盛岡、金沢、長崎、博多、静岡など各地の花柳界で話題にすると、必ず、「すごいですね。でもいったいどうして八王子の花柳界はそんなに元気なんですか?」と聞かれる。

「それは〇〇だからです」と自信を持って言える明確な答えを、私は持っていなかった。私にも、わからないのだ。今の時代に、いったいなぜ、八王子の花柳界が、奇跡的ともいえるこれほどの復活・再生を果たすことができたのかが――。

その秘密を知りたい、と思い、私は本を作ることを決めた。編集者、デザイナー、カメラマン、営業のチームを組み、作成に取り掛かって約半年。芸者衆をはじめ、八王子のさまざまな職業、立場、年齢の人々に話を聞く中で、多方向から光が当たり、その交わる核の部分が、ぼんやりとではあるが見えてきたような気がする。

模索しながら書いている。結論は、まだわからない。タイトルも「仮」だ。確かなのは、八王子の芸者衆と八王子という町には、どうしても「本」にしたいと私に思わせる魅力がある、ということである。

これからが正念場だ。

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