<東京・赤坂>開花した桜の下で「赤坂をどり」華やかに

浅草芸者を遠出でお迎え。〝サカスお座敷〟大盛況。

2016赤坂をどりポスターと育子さんの写真
赤坂をどりポスターと育子さんの写真

●猩々に飛脚にお七、小唄に端唄――。今年も賑やかに

赤坂芸者と聞くといつも思い出すのが、「花で言うなら、新橋が菖蒲、柳橋が水仙で、赤坂は牡丹」――大正時代の赤坂芸者が残したこの言葉だ。拙著『東京六花街』の取材で新橋との違いを尋ねたとき、赤坂芸者の育子さん(現・赤坂芸妓組合長)が「着物の色目や柄、帯の結び方や着方が違うということがあります。地味派手で言ったら、新橋さんの方が地味で、赤坂のほうが派手。性格的に言えば、新橋さんは落ち着いた姉で、赤坂はおっちょこちょいな妹みたいな感じ」と笑ったのがとても印象的だった。たしかに、赤坂芸者衆の特徴は?と聞かれたら、〝牡丹のように華やか〟という形容が最もふさわしいような気がする。

一足先に満開になった、赤坂サカスの枝垂桜
サカスの枝垂桜は一足先に満開に

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