浅草芸者を遠出でお迎え。〝サカスお座敷〟大盛況。
![2016赤坂をどりポスターと育子さんの写真](http://geishahiroba.tokyo/wp-content/uploads/2016/04/cdd1adcb3bb172fc47cf3d8715a6cc17-300x225.jpg)
●猩々に飛脚にお七、小唄に端唄――。今年も賑やかに
赤坂芸者と聞くといつも思い出すのが、「花で言うなら、新橋が菖蒲、柳橋が水仙で、赤坂は牡丹」――大正時代の赤坂芸者が残したこの言葉だ。拙著『東京六花街』の取材で新橋との違いを尋ねたとき、赤坂芸者の育子さん(現・赤坂芸妓組合長)が「着物の色目や柄、帯の結び方や着方が違うということがあります。地味派手で言ったら、新橋さんの方が地味で、赤坂のほうが派手。性格的に言えば、新橋さんは落ち着いた姉で、赤坂はおっちょこちょいな妹みたいな感じ」と笑ったのがとても印象的だった。たしかに、赤坂芸者衆の特徴は?と聞かれたら、〝牡丹のように華やか〟という形容が最もふさわしいような気がする。
![一足先に満開になった、赤坂サカスの枝垂桜](http://geishahiroba.tokyo/wp-content/uploads/2016/04/62bd1f9034dd83675731b165a0bc784a-300x225.jpg)