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<花柳界入門>マナーとコツ④芸者衆は百歳でも「お姐さん」

花柳界の辞書に、「おばさん」と「おばあさん」は無い!

三味線を弾く

芸者衆の名前(芸名)がわからないときや、会話の中でさらりと呼びたいときは、迷わず「お姐さん」(おねえさん)。たとえ自分の母親や祖母と同年代か、明らかに年上に見えても、決して「おばさん」「おばあさん」と呼んではいけません。

これは全国すべての花柳界に共通の約束事。芸者衆は日々芸事に精進し、お座敷では芸や会話や気遣いでお客さんを楽しませる〝もてなしのプロ〟として、現役である限り、「老けない。年はとらない」という気概をもって仕事をしています。花柳界の中で「おばさん」「おばあさん」がタブーなのは、芸者衆の心意気の表れだといえるでしょう。

また、「お母さん」もNG。花柳界で「お母さん」といえば、芸者衆が置屋の主人を指して呼ぶ言い方と決まっています。お客さんが芸者衆に対して使う言葉ではありません。

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<花柳界入門>マナーとコツ③芸名を覚えて芸名で呼ぶ

「〇〇さん」「〇〇姐さん」と芸名で呼ぶと、芸者衆との距離も近づく

⑰イメージ 裾 軽い

限られた時間の中でお座敷遊びを人一倍楽しむための、もっとも基本的で簡単な方法は、芸者衆の名前(芸名)を覚えて、芸名で呼ぶことです。呼び方は、ふつうに「〇〇さん」、もしくは一本の芸者衆であれば「〇〇姐さん」。*半人前の芸者=半玉(お酌ともいう。京都では舞妓)に対して、一人前の芸者を「一本」(京都では芸妓)という。

一度芸名を覚えれば、次にどこかのお座敷で会ったときに「〇〇さん」と固有名詞で呼ぶことができ、芸者衆との距離も少し近づきます。芸者衆にとって、繰り返し足を運んでくれるお客さんの存在はとてもありがたいもの。また、お客さんにとっても、芸者衆が直接お酌や会話でもてなしてくれるお座敷では、「知り合いの芸者衆がいる」ことが満足度と楽しさをグンと引き上げるのです。

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