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<シンポジウム> 3月24日 東京八王子市でシンポジウム開催

3月24日(土)に「八王子花柳界、復活への軌跡。地元に愛される芸者衆の魅力」と題した自由講座が開催されます。(主催・八王子市生涯学習センター南大沢分館)

講師として八王子芸者のめぐみさん、浅原が登場します。

八王子芸者衆(2017年正月。料亭すゞ香にて)

第一部 基調講演(講師・浅原須美)

「私が見てきた八王子花柳界。昔と今とこれからと」。20数年にわたる全国の花柳界取材をふまえ、約10年に及ぶ八王子花柳界取材をもとに、花柳界・芸者衆の魅力、八王子花柳界復活の背景を、女性目線で話します。

*浅原が取材・制作したオリジナル映像2本も上映します。➀京都・金沢・浅草・小樽・奈良・長崎……戦前の花柳界を知る全国の名妓の生きざまと芸。②東日本大震災をきっかけに始まった八王子芸者衆と最後の釜石芸者との交流を、現地に同行し取材したドキュメント映像。 続きを読む <シンポジウム> 3月24日 東京八王子市でシンポジウム開催

<全国> 2017年の花街訪問&イベント参加(抜粋)

●1月

東京・八王子「セレオ新春の宴」鑑賞/東京・浅草「浅草三業組合新年顔合わせ」/東京・八王子「新春はしご乗り&新春の舞」取材・撮影

●2月

東京・浅草「お化けお楽しみ会」(割烹あさくさ)/東京・八王子「お化け」観賞(すゞ香)/奈良「ならまち花あかり」芸妓の舞観賞&基調講演

●3月

東京・赤坂 「赤坂をどり」観賞/「第五回花街空間研究会報告会 花街の歴史とまちづくり」参加(東大本郷キャンパス)

●4月

東京・神楽坂「神楽坂をどり」鑑賞/東京・八王子「黒塀に親しむ会」総会出席/東京・八王子「若葉まつり・芸妓の舞」鑑賞/『芸者衆に花束を。八王子花柳界、復活』校了

●5月

東京・八王子 有隣堂セレオ店でパネル展開催/「第二回八王子をどり」開催・観賞 『芸者衆に花束を。八王子花柳界、復活』先行販売!/東京・浅草「三社祭・組み踊り鑑賞会」参加/東京・新橋「東をどり」観賞/日経新聞、讀賣新聞、タウンニュース等で『芸者衆に花束を。八王子花柳界、復活』刊行関連の取材を受け、記事が掲載される。

●6月

「お江戸つるや」参加(奈良・元林院の芸妓、菊乃さんの会)/富山・八尾町「八王子芸者衆のおわら風の舞・研修会」に同行

●7月

月刊誌『東京人』八王子花柳界の記事執筆/東京・八王子「あさがお市」/ラジオ文化放送「浜美枝のいつかあなたと」出演/東京・八王子「イーアス高尾イベント 八王子芸妓・高尾の舞」参加

●8月

東京・八王子「八王子まつり」

●9月

愛媛・松山「松実会」取材、高知「濱長」取材/東京・八王子「八王子南ロータリークラブ定例会」にて卓話/石川・金沢「金沢おどり」鑑賞/東京「大江戸寄席と花街のおどり」観賞/新潟「新潟をどり」鑑賞/ムック「八王子本」(枻出版)に掲載

●10月

東京・浅草「悠游亭」参加

●11月

東京・八王子「黒塀に親しむ会」参加/東京・浅草「秋の宴」参加

●12月

ジャパン・タイムズに記事掲載/東京・八王子「車人形と芸者衆の公演」鑑賞

 

 

<高知>土佐芸妓とお座敷遊び。「しばてん踊り」「可盃」

高知ならではのお座敷遊び

高知の料亭「濱長」

お座敷遊びは地方色豊かだ。先日、初めて高知の料亭「濱長」を訪れ、高知ならではのお座敷を体験してきた。

見番がなくなって以来(年代は確認できず)、高知の芸妓は各料亭の内芸妓として続いていたが、徐々に人数も減り、平成13年に濱長が一旦閉店したと同時に芸妓衆も途絶えたという。

平成19年、濱長が営業を再開することになり、どうせなら消えゆく土佐のお座敷文化を復活させようと、芸妓衆を一般募集。琴魚(きんぎょ)さん、そしてかつをさんがお披露目を果たし、土佐芸妓の歴史を再び創り上げるべく一歩を踏み出した。

現在、高知の芸妓は濱長の内芸妓である琴魚さん、かつをさんと、見習いの舞妓さん1人。濱長には他に、芸妓ではないが三味線・唄、踊りの出来る女性もいて、最大5~6人で舞台をつとめるるという。

●コの字型の各お座敷から眺める舞台

舞台の踊りを「八重松」の間から楽しむ

少ない芸妓でのおもてなしを、個室の良さを保ちつつ、いかに多くのお客さまに楽しんでいただくか――その答えが2階の造りにあった。真ん中に舞台、それをコの字型に取り囲む6つのお座敷。頃合いを見計らって仕切り戸をオープンにすれば、フロア全体が、真ん中に舞台を設えた大広間のようになるのだ。

同じ日にお座敷を持ったのも何かの縁。よそのお座敷の知らない者同士のお客さんも一緒に、芸妓衆の踊りを楽しみ、舞台に上がって踊ったり。(3階には完全個室もあり)

●「しばてん踊り」と「可盃(べくはい)」

「しばてん踊り」後の記念撮影

「しばてん」とは芝の葉を頭にかぶった天狗で、相撲を取るのが大好きな土佐の妖怪だという。各部屋から数人が舞台に上がり、しばてん手拭いをかぶって、「しばてん音頭」に合わせて見よう見まねの「しばてん踊り」。顔が隠れるので恥ずかしさも半減し、忘れられない愉快な思い出に。

可盃。天狗、ひょっとこ、おかめの盃と、コマ

その後は、お座敷で「可盃(べくはい)」。陶器のコマを、「べろべろの神様は正直な神様よ、<飲んべ>のほうへとおもむきゃね おもむきゃね」と唄いながら、お盆の上で回す。コマの先が向いた人が、コマの示した図柄の盃で、お酒を飲み干す、というもの。<飲んべ>の代わりに、いろいろな言葉を入れれば、不思議とぴったりな人を指すので、大盛り上がりだ。

●5月のGWには土佐おどりも開催

「土佐をどり」濱長パンフレットより

2011年、東日本大震災の年から始めた濱長最大の舞の祭典「土佐をどり」は5月2日~5日。全7公演開催する。屋形船や、大盃を一気に飲み干す「赤岡どろめ祭り」参加など、土佐芸妓は出来ることは何でもやる!と前向きだ。「とにかく仲間を増やしたい。人数が多くなればそれだけ出来ることも増える」(かつをさん)と、芸妓大募集中だ。

©sumiasahara

 

<お知らせ>文化放送・ラジオ番組に出演します。

●7月16日(日曜日)10時半~11時放送「浜美枝のいつかあなたと」 → 7月23日(日曜日)に訂正いたします。

収録後。浜美枝さん、寺島アナウンサーさんと

7月4日、ラジオ文化放送「浜美枝のいつかあなたと」のゲストにお招きいただき、収録を行ってきました。http://www.joqr.co.jp/blog/hama/

日経新聞の記事がきっかけで、『芸者衆に花束を。八王子花柳界復活』をテーマに浜美枝さんと対談を、とありがたいお話をいただいたのです。

日曜日の午前中、お暇でしたらダイアルをAM1134に合わせてみてください。

 

 

 

<新刊>「芸者衆に花束を。」完成。予約受付中です

●ようやく完成いたしました。

5月半ばに手元に届いた『芸者衆に花束を。八王子花柳界、復活』(風声舎)。10年間の八王子取材と、1年間の制作期間に思いをを馳せ、じわじわと喜びと感動が広がってきています。

当初からの目的と、お約束どおり、5月19.20日の八王子をどり会場で先行販売をさせていただきました。

各書店、アマゾンで予約受付中です。

●マスコミ情報

日経新聞(5月18日)東京・首都圏経済面で掲載されました。

日経新聞2017・5・18東京・首都圏経済面

八王子経済新聞 と

ヤフーニュース

で配信されました(同内容)。

 

 

<東京・八王子>『芸者衆に花束を。』編集作業終了しました!

●取材10年、制作1年。ついに実を結びます

4月20日、神保町の印刷会社・歩プロセスさんにデザイナーと編集者と一緒に伺い、最後の修正確認を終了しました。最後の最後まで粘りに粘り、修正を重ねてきました全168ページの単行本が編集サイドの手を離れ、いよいよ印刷・製本にとりかかります。5月半ばには見本が上がる予定。

カラーページの校了紙(一部)

カバーは、国分(くにぶ)チエミさんの描きおろしイラスト。芸者衆への感謝と応援の思いを一つ一つの花に描き込んでくださいました。

感無量……。

取材・撮影・事実確認等で大変お世話になりました芸者衆はじめ「黒塀に親しむ会」等々八王子のみなさまと、最後まで根気よく粘り強く、よりよいものづくりを目指してプロの力を発揮してくださった制作スタッフのみなさまに、心から感謝します。

これから、出版元・風声舎(ふうせいしゃ)と一緒に、営業・販売に力を注ぎます。

5月19・20日の「第二回八王子をどり」会場で先行販売いたします。一般売り出し開始は6月1日予定。詳細が決まり次第、またご報告いたします。

 

 

<東京・八王子> 『芸者衆に花束を。八王子花柳界、復活』5月刊行へ

●5月19・20日、「第二回 八王子をどり」会場で先行販売決定!

昨年5月から企画・編集・制作を続けておりました、八王子花柳界初の単行本『芸者衆に花束を。――八王子花柳界、復活――』の完成がようやく見えてきました。

4色 32ページ ∔ 1色 136ページ = 168ページ。(チラシには160pとありますが、8p増えました)

定価1500円(税込み1620円)

表紙は、現在制作中です。

5月19日・20日の「八王子をどり」会場(いちょうホール)で先行販売いたします。

第二回八王子をどりポスター