●10月28日(日曜日)一日限り(15時と18時の2回)の上映です
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今年(2016年)2月、第66回ベルリン国際映画祭でパノラマ部門の優れたドイツ映画に贈られる「ハイナー・カーロウ賞」を受賞した『フクシマ・モナムール』が、10月15日、やっと日本で上映された(ドイツ映画祭2016。TOHOシネマズ六本木ヒルズ)。
主演の桃井かおりさん演じる芸者・サトミのモデルとなったのが、東日本大震災で被災した最後の釜石芸者・艶子さんだ。ドリス・デリエ監督は、震災をきっかけに艶子さんと八王子芸者衆の間に生まれたつながりの実話をヒントにこの映画を作ったという。(両者の縁のいきさつは、当サイトの「<岩手・釜石>追悼 最後の釜石芸者・艶子さん①~③」を参照)。 続きを読む <東京・八王子> ドイツ映画『フクシマ・モナムール』が表現した〝芸者の強さ〟
2011年3月11日は、2か月ぶりに幸楼のお座敷に呼ばれていた日だった。久しぶりのお座敷がうれしくて、昼前に髪結いを済ませ、近所の小料理屋「火の車」から届いた鯖の味噌煮で軽い腹ごしらえをしようとした矢先の、揺れ。「最初はゆらゆらゆらと弱かった。逃げ場を確保するためにすぐに部屋を飛び出して玄関の戸をを開けた。揺れが止まった、と思ったら、次の揺れは大きかった、ぐらぐらぐら」 続きを読む <岩手・釜石> 追悼 最後の釜石芸者・艶子さん② 津波が流したもの、運んできたもの