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<高知>土佐芸妓とお座敷遊び。「しばてん踊り」「可盃」

高知ならではのお座敷遊び

高知の料亭「濱長」

お座敷遊びは地方色豊かだ。先日、初めて高知の料亭「濱長」を訪れ、高知ならではのお座敷を体験してきた。

見番がなくなって以来(年代は確認できず)、高知の芸妓は各料亭の内芸妓として続いていたが、徐々に人数も減り、平成13年に濱長が一旦閉店したと同時に芸妓衆も途絶えたという。

平成19年、濱長が営業を再開することになり、どうせなら消えゆく土佐のお座敷文化を復活させようと、芸妓衆を一般募集。琴魚(きんぎょ)さん、そしてかつをさんがお披露目を果たし、土佐芸妓の歴史を再び創り上げるべく一歩を踏み出した。

現在、高知の芸妓は濱長の内芸妓である琴魚さん、かつをさんと、見習いの舞妓さん1人。濱長には他に、芸妓ではないが三味線・唄、踊りの出来る女性もいて、最大5~6人で舞台をつとめるるという。

●コの字型の各お座敷から眺める舞台

舞台の踊りを「八重松」の間から楽しむ

少ない芸妓でのおもてなしを、個室の良さを保ちつつ、いかに多くのお客さまに楽しんでいただくか――その答えが2階の造りにあった。真ん中に舞台、それをコの字型に取り囲む6つのお座敷。頃合いを見計らって仕切り戸をオープンにすれば、フロア全体が、真ん中に舞台を設えた大広間のようになるのだ。

同じ日にお座敷を持ったのも何かの縁。よそのお座敷の知らない者同士のお客さんも一緒に、芸妓衆の踊りを楽しみ、舞台に上がって踊ったり。(3階には完全個室もあり)

●「しばてん踊り」と「可盃(べくはい)」

「しばてん踊り」後の記念撮影

「しばてん」とは芝の葉を頭にかぶった天狗で、相撲を取るのが大好きな土佐の妖怪だという。各部屋から数人が舞台に上がり、しばてん手拭いをかぶって、「しばてん音頭」に合わせて見よう見まねの「しばてん踊り」。顔が隠れるので恥ずかしさも半減し、忘れられない愉快な思い出に。

可盃。天狗、ひょっとこ、おかめの盃と、コマ

その後は、お座敷で「可盃(べくはい)」。陶器のコマを、「べろべろの神様は正直な神様よ、<飲んべ>のほうへとおもむきゃね おもむきゃね」と唄いながら、お盆の上で回す。コマの先が向いた人が、コマの示した図柄の盃で、お酒を飲み干す、というもの。<飲んべ>の代わりに、いろいろな言葉を入れれば、不思議とぴったりな人を指すので、大盛り上がりだ。

●5月のGWには土佐おどりも開催

「土佐をどり」濱長パンフレットより

2011年、東日本大震災の年から始めた濱長最大の舞の祭典「土佐をどり」は5月2日~5日。全7公演開催する。屋形船や、大盃を一気に飲み干す「赤岡どろめ祭り」参加など、土佐芸妓は出来ることは何でもやる!と前向きだ。「とにかく仲間を増やしたい。人数が多くなればそれだけ出来ることも増える」(かつをさん)と、芸妓大募集中だ。

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