「新橋」カテゴリーアーカイブ

<東京・新橋> 5月24日・4日目(東をどり百回記念公演)

東をどり百回記念公演

第百回 東をどり

●金沢三茶屋街「素囃子」。さすが芸どころ

東をどり開催後初めての週末とあって、いつもに増して盛況の新橋演舞場。正面玄関前に大型の観光バスが乗り付けていた。

連日、各地の花街が日替わりで舞台に花を添え、新橋芸者の存在も際立つ中、ちょうど中日の4日目は特に芸者の芸の幅広さを堪能できる絶好の機会となった。

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<東京・新橋> 東をどり百回記念公演。幕間の楽しみ②イリュージョン! 浮絵千社札

東をどり百回記念公演

第百回 東をどり

●世界初のイリュージョン千社札。飲み会の席で話題になること間違いなし。「浮絵千社札」登場!

毎年お馴染み、人気の東をどり土産「芸者衆の千社札」に今年、驚きの新商品が登場。その名も「浮絵千社札」。

東をどり百回記念だから何か度肝を抜くような面白いものを売ろうよ……と新橋組合の幹部らと、芸者衆が名刺代わりに使う元祖「ミニ千社札シール」の開発者・橘右之吉さんが5年ほど前から構想に構想を重ね、3Dデータ作成・ソフトウエア開発の専門会社ツクリテが開発に 3、4年を費やしてやっと完成させた近未来型の千社札だ。

千社札に印刷されたQRコードを読み込むと、その札の名前の芸者衆の姿がスマホ上に浮かび上がるという不思議な不思議な仕掛け。飲み会で話題になること間違いなし。

ぜひ売り場で実物の体験を。

2階ロビーにて販売中。1枚300円と値段も手頃。自分のオリジナル浮絵千社札も注文できる(1セット500枚。32,000円(東をどり期間限定特価)。詳細は売り場でご相談を)

*ミニ千社札シール(1枚100円)。)千社札を貼って楽しめる東をどり団扇、扇子等も販売

 

 

<東京・新橋> 東をどり百回記念公演。幕間の楽しみ①プログラム

東をどり百回記念公演

第百回 東をどり

●写真集としても価値あり。百回記念プログラムは永久保存版

今年のプログラムは東をどり史上、最も充実の内容ではないだろうか。目を引くのは「白地に一」で「百」と読ませる江戸の判じ物のような表紙。東をどりの企画にも長年携わっている橘右之吉さん(橘流江戸文字・寄席文字書家)の作だという。無駄を極限までそぎ落としたすっきりしたデザインに、新橋らしさが感じられる。

白地に一で百

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<東京・新橋> 5月23日・3日目(東をどり百回記念公演)

東をどり百回記念公演

第百回 東をどり

*当日券は25日(日)と最終日27日(火)は残りわずかとのことですが、それ以外はまだ余裕ありとのことでした(5月22日昼現在の情報。詳細はご確認ください)

●3日目は名古屋・岐阜・祇園東

1幕目は新橋芸者がご祝儀曲の「青海波」と「百年三番叟」を日替わりで披露し、華やかに百回記念公演の幕開けを祝う。きりっとして爽やかな「青海波」と、きらびやかで豪華な「百年三番叟」、どちらも新橋芸者の格の高さを満喫できる演目だ。

2幕目は名古屋・岐阜・祇園東がそれぞれの土地ならではの曲で客席を沸かせた。

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<東京・新橋> 5月22日・2日目(東をどり百回記念公演)

東をどり百回記念公演

第百回 東をどり

●神楽坂・浅草・上七軒それぞれのオリジナル曲で

東をどり2日目。今回2幕目で登場するのは東京から2花街(神楽坂・赤坂)そして京都からは京都五花街の一つ・上七軒(かみしちけん)。 続きを読む <東京・新橋> 5月22日・2日目(東をどり百回記念公演)

<東京・新橋> 5月21日・初日(東をどり百回記念公演)

●ついに幕があいた東をどり100回記念公演

第百回 東をどり

「無事開幕できて本当によかった」……こんな挨拶があちらこちらで交わされている。新橋花柳界にとって百年に1回の特別な東をどりがついに開幕した。

初日の昼の部、12時過ぎ、演舞場前に着くと黒山の人だかり。いつもにまして関心度の高さがうかがわれる。

百回記念の特別バージョンで、公演は7日間、全3幕構成のうち第1幕と3幕は新橋、間の2幕では日替わりで招く全国19花街の芸者衆が舞台に上がる。東をどりの舞台に新橋以外の芸者衆が立つのは、大正14年に新橋演舞場の杮落しで第1回を開催して以来、初めての試みだ。 続きを読む <東京・新橋> 5月21日・初日(東をどり百回記念公演)

<新橋>月刊『東京人』5月号「新橋演舞場と芸能に生きる人々」に執筆しました

●「東をどり」第百回記念公演と新橋演舞場開場百年特集 

「東京人」2025年5月号(4月3日発売)

●「東をどり」百回記念公演関係執筆記事。以下を執筆しました

『東京人』2025年5月号目次

「祖父と父と演舞場」P42~43/岡副鐡雄氏、岡副昭吾氏、岡副真吾氏と、岡副家三代と新橋演舞場のつながりを、岡副真吾さんにインタビュー。

「新ばしに集う日本の綺麗。東をどりの華麗な歴史と、百回記念公演の見どころ」P80~86/「東をどりとは何か?」。百回の華々しき歴史を、ドラマチックなエピソードとともにひもとく。

「尾上菊之丞さんインタビュー。花柳界の楽しさを存分にお届けしたい。」P87/新橋芸者衆の舞踊指導に当たる尾上流四代家元・尾上菊之丞さんに、新橋の芸者衆へのあこがれと尊敬の思い、東をどりにかける熱を伺った。

「幕間のお楽しみ。陶箱弁当、千社札、歩行者天国」P92~93/「新橋演舞場を料亭に見立てる」がコンセプトの東をどり。開場時や幕間に提供される、食・酒・お土産の楽しみを紹介。

「新橋花柳界、その来し方行く末。料亭主人たちが語る東京随一の花街のはなし」P94~100/新橋料亭新喜楽主人・蒲田智さん、金田中主人・岡副真吾さん、文藝家・岩下尚史さんの3人の座談会。新橋の歴史とこれからを語るにふさわしい3人が一同に会するのは滅多にない機会。ここに、新橋花柳界の本当がある。

「慎ましく、誇り高く。名料亭の女将たちが語る仕事のこと、まちのこと」P102~105/『東京人』取材のために、新橋で最古の料亭「新喜楽」に、なんと新橋組合所属の6料亭+銀座吉兆=7料亭の女将・若女将が勢ぞろいしてくださった。品のある女将さんたちの姿とおもてなしの心に溢れた言葉。特に東京吉兆女将・湯木照子さん(湯木貞一さんの長女。取材当時93歳!)の含蓄のあるお言葉は貴重。

<東京・新橋・全国>東をどり100回記念公演開催 全国19花街を招いて1週間開催

●期間1週間、全国19花街から芸者衆を招いて」

大正14(1925)年に開場した新橋演舞場の杮落しで始まった新橋花柳界の花街舞踊「東をどり」。

2025年に、記念すべき第100回目を開催することになりました。

詳細はこちらから

第百回 東をどり

テーマは「新ばしに集う 日本の綺麗」

期間は5月21日(水)~27日(木)の1週間。例年の4日間を延長しての開催です。

全国19花街から芸者衆を招き、日替わりで舞台で芸を披露していただきます。これは東をどり始まって以来、初めての試み。

一回3幕構成で、1幕目と3幕目を新橋芸者が、2幕目を日替わりで各地の芸者衆が務めます。2幕目の花街は以下のとおり

21日(水)祇園甲部、赤坂

22日(木)浅草、上七軒、神楽坂

23日(金)名古屋、祇園東、岐阜

24日(土)金沢三街(ひがし、にし、主計町)、長崎

25日(日)博多、宮川町、新潟

26日(月)向島、札幌、先斗町

27日(火)東京五花街(赤坂、浅草、神楽坂、向嶋、芳町)

ぜびお見逃しなく!

<東京・新橋>第96回「映像の東をどり」開催

●「新橋のまちを〝東をどり元気にする」

昨年の東をどりはコロナ禍で中止。今年5月の開催もかなわなくなったとき、東京新橋組合の岡副真吾頭取は「中止」ではなく「延期」と発表した。
 コロナはまちから仕事を消したけれど、新橋にはまちを元気にするものがある。「東をどり」だ――。
 そんな思いで出来上がった初めての挑戦「映像の東をどり」。

芸術的な映画を見ているようだった。

 実際の視点と異なるカメラワークのせいだろうか、屏風、軸、襖絵、双幅、生花といった室礼が花柳界のお座敷の重要な要素であることをあらためて強く感じた。
 …と思って再度プログラムを見ると、曲名の下に「立方」「地方」と同等の扱いで「室礼」が記されているではないか。
 まさに映像の東をどりは、料亭とお座敷と庭と室礼と、新ばし芸者衆の競演だった。
それにしても、光琳の屏風にも大観の襖絵にも負けない堂々たる新ばし芸者の存在感――。
この世界と少しでも関わってきてよかったと心から思えた。

もう一度、いや何度も、大きなスクリーンで見たい。

*映像オンライン配信および、Blue-Ray発売に関しては、東をどり公式ホームページにて案内予定。
第九十九回 東をどり – 新ばし白花繚乱

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