<東京・新橋> 東をどり百回記念公演。幕間の楽しみ①プログラム

東をどり百回記念公演

第百回 東をどり

●写真集としても価値あり。百回記念プログラムは永久保存版

今年のプログラムは東をどり史上、最も充実の内容ではないだろうか。目を引くのは「白地に一」で「百」と読ませる江戸の判じ物のような表紙。東をどりの企画にも長年携わっている橘右之吉さん(橘流江戸文字・寄席文字書家)の作だという。無駄を極限までそぎ落としたすっきりしたデザインに、新橋らしさが感じられる。

白地に一で百

新橋が演じるすべての演目の解説、配役、芸者衆の写真が掲載され、振付をされたお師匠さん方の演目に寄せる思いも語られている。3幕目「お好み新橋」で踊られる11曲の歌詞も載っているので、後で思い出して口ずさむのに役に立つ。

そして、今回舞台に花を添える全国19花街の紹介、演目、登場する芸者衆の顔写真が掲載されているのも大きな特徴だ。新橋のみならず、全国の花柳界を知ることのできる貴重な資料でもある。

さら、に東をどり百回の歴史の解説、新橋芸者を長年撮り続けている写真家の公文健太郎さん、大門美奈さんによる東をどり舞台やお稽古場面の写真も掲載。

資料的価値のある永久保存版の1冊。

2000円。正面ロビーほか、2階ロビーの各店で販売している。