● 雄々しい、奥床しい、嫋やか、気高い
私が、それまで全く縁もゆかりも、興味もなかった「芸者」という人を初めて取材したのは、平成6(1994)年だった。当時百一歳の現役芸者、柳橋の蔦清小松朝じ(つたきよこまつ・あさじ)姐さんである。
以来、各地の芸者さんを取材するうちに、他のどの職業とも似ていない独特の「芸者らしさ」というものを、全国どこの芸者さんも共通に、そして芸歴が長いほど強く持ち合わせていることに気がついた。
● 雄々しい、奥床しい、嫋やか、気高い
私が、それまで全く縁もゆかりも、興味もなかった「芸者」という人を初めて取材したのは、平成6(1994)年だった。当時百一歳の現役芸者、柳橋の蔦清小松朝じ(つたきよこまつ・あさじ)姐さんである。
以来、各地の芸者さんを取材するうちに、他のどの職業とも似ていない独特の「芸者らしさ」というものを、全国どこの芸者さんも共通に、そして芸歴が長いほど強く持ち合わせていることに気がついた。